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大山 2002.3.3 日帰り
大山寺〜夏山登山道〜弥山頂上〜夏山登山道〜大山寺
1日目
大山寺 夏山登山道 弥山山頂 夏山登山道
登山口着
8:00 8:20 8:25 8:30 10:40 11:30 12:50
2002.3.3
午前4:00セットしていた目覚ましが鳴った。昨日の夜は22:00と早めに就寝したかいもあり目覚めは割とよかった。
テレビをつける。朝はこの時間特有の天気予報が音楽に乗って流れていた。山陰の天気は予報どおり曇りのち晴れになっており一安心。というのもこの一年間雪たっぷりの大山に登るために機会を狙っていたからだ。ここ何週間もネットの気圧配置予報を毎日チェックし、週末に高気圧が張り出してくるタイミングを伺っていたのだ。毎日気圧配置を眺めて実際の天気と照らし合わせていると結構季節の移ろいや登山日和と気圧配置の関係が見えてくる。今年眺めていてわかったのが高気圧が張り出すと好天になるのはご存知のとおりだが、春の気配が出てくると移動性高気圧の勢力が強いような感じがした。例えば高気圧でも中心の気圧が1028〜1030hPaの等高線が記載されていると春の兆しが強くなることがわかった。こういう日には春特有のポカポカ陽気で最高の登山日和になるのだ。実際冬の間は高気圧の中心が最高でも1024hPaまでしか上がらず、好天の期間も1日足らずで長続きしなかった。そのことにより寒気が北上せず気温の上昇もそんなにはなかった。今日は高気圧の中心も1028hPaで次の日まで高気圧の勢力下に西日本は包まれ、また昨日までも雨も降雪もなく雪が落ち着いている待ちに待った登山日和である。
朝食もすぐに済ませ登山用具を車に詰め込み5:00に大山に向けて岡山を出発!
R181を進んでいると大山の姿が見える個所があるのだが、この日の大山は2合目から6合目ぐらいまで白いガスに包まれていたが剣ヶ峰や弥山山頂は珍しく見えていた。しかも夏山登山道のあたりはガスが切れているではないか。視界も良好で好天も続くと思うと心躍ってしまった。後は雪の状態だけが気になった。溝口から大山に向け坂道を走り枡水を過ぎた。枡水スキー場は雪がだいぶ溶けていて地肌が見えていた。枡水から大山寺に向かう道が凍結して数台が立ち往生していたが僕の車にはスタッドレスに4WDと何の不安もなく無事に進み、約3時間の下道ドライブで大山寺に到着した。

大山寺に到着して着替えをしながら準備をしている時にふと山頂付近を見上げるとすでに8合目あたりに10人程度のパーティーが登っているのが見えた。「おーっ登ってるなー」と思うと同時に僕も早くあの位置まで行きたいと思った。さぞかし眺めがいいんだろうなと思いながら...。着替えを済ませ登山靴の紐を締め、アイゼン、ピッケル、ワカン、ストック等をザックに縛り付けいざ出発。まずは大山寺参道にある大山寺派出所に登山届けを出しに行く。それから夏山登山道登山口に向かった。夏山登山道までの間でバイルを片手にヘルメットをかぶった人やザックを背負ったハイキングスタイルの人達とすれ違った。夏山登山道登山口に8:30到着。これから冬山の道が続くのだ。昨年谷川岳西黒尾根を登った時には雪の状態が悪く登山指導センターからトマの耳まで7時間近くかかっている。(コースタイムは約4時間)この時は平日でトレースもなく時間も掛かり過ぎて雪が緩み1歩進んでは半歩下がる。ワカンをはめたり外したりと大変な思いをしていただけに雪の状態が非常に心配だった。そのことがあり休憩も含め山頂までが5時間くらいかなと踏んでいた。しかし登山口からは雪があったが、トレースもしっかりしており雪もよく締まっていて適度に歩きやすかった。心配とは別に雪の状態もよくアイゼンもワカンもはめずに4合目までゆっくりと、しかも一定のペースで登った。さすがに4合目あたりから斜面が急になったので休憩をかねてアイゼンをつけた。その時スノーボードを背負った同年代の人が追いついてきて話をした。彼は広島の尾道からやってきたそうでスノーボードの走りの時代から10年以上ボードをやっているらしく、何度も大山山頂から枡水に向けて滑り降りているらしかった。今日も天気がいいので枡水に向け大滑降をするそうだ。それから6合目までは樹林帯歩きだったので視界が開けなかったが、6合目避難小屋では視界が開け雪をまとった北壁、眼下に広がる弓ガ浜が一望でき素晴らしい展望を楽しめた。6合目避難小屋には9:35に到着。写真を撮るのと水分補給で10分ほど休憩した。
再びパッキングを済ませ9:40に山頂に向け6合目を出発。ここからは雪面もクラストしておりアイゼンの利きもよくサクサクと心地よい音を聞きながら歩けた。8合目までは急な斜面が続いたが、8合目を過ぎると頂上台地のなだらかな斜面になった。しばらく行くと風力発電用の支柱が立っている頂上小屋が見えた。10:40弥山頂上に無事到着。2時間10分の時間は無雪期と同じくらいの時間である。結構早く登れてしまったので少し驚いた。

山頂では記念写真を撮ってもらい、剣ヶ峰方面を見ると南壁はガスがかかり北壁はスカッと視界が利き普段見る光景とはかなり違っていた。
雪の付いた稜線はきれいな波形を描き、山肌には陰影が付いていてコントラストが素晴らしい。その自然の造形の美しさに寒さも忘れしばらくボーっとした時間を過ごした。
稜線は雪が付きラクダの背あたりも歩行可能な状態に見えたが、剣ケ峰はガスの中にあり危険なので僕は行かなかったがストックにツボ足もしくは軽アイゼンという軽装で剣ケ峰に向かうオバちゃんがいた。周りにいた人も「あの人すごいなー。あんな軽装で稜線を渡ってるよ。」と驚きの声を上げていた。正直すごいチャレンジャーだなと思った。落ちるのが怖くないのかなと。一歩間違えば滑落して雪崩に巻き込まれたりして一巻の終わりである。見ていてもハラハラするだけなので頂上小屋まで戻った。
大山山頂では携帯電話が通じるので皆さんうれしい登頂の報告を下界の人にしていた。僕もうれしかったのでメールを打った。「大山山頂は眺めがいいよ!」と。返ってきた返事は「おはよう。今から朝御飯食べるの♪」と平和な休日のひとコマが浮かぶようなほのぼのしたものだった。緊張の糸がほぐれ思わず微笑んでしまった。
緊張が解けたのか少し小腹が空いたのでパンとチョコレートを周りの景色を見ながら食べた。それにしても今日は眺めが最高だ。(^^)

ちょっとした食事を済ますと気温が上がったのか雪が少し緩んできた感じがしたので下山することに決めた。この時が11:30だった。下山途中から別山の方を見ると大きな雪庇が張り出している。夏山では見られない光景を眼に焼き付け下っていった。8合目付近から再び北壁のほうを見ると北壁の弥山に伸びる小さな尾根を登っている4人のパーティがいた。雪があるときにしか登れない小さな尾根だ。冬の大山は山のエキスパートが集まる舞台なんだなと改めて思った。8合目からはひたすら滑らないようにアイゼンを利かせ慎重に降りた。この昼に近い時間でもまだ頂上を目指す人々が何人かいた。7合目あたりから行者谷を下る人が見えたが沢下りは怖いのでそのまま夏山登山道を下った。それでも行者谷は滑り降りるには最高の斜面に見えたので今度はスキーを担いで上がろうかなと思った。6合目避難小屋では多くの人が休憩をしていたが休む場所がなかったのでそのまま素通りし4合目で休憩した。4合目からは休まず下り登山口に12:50下山。しばらく歩き大山寺橋から再び山頂を見上げ無事素晴らしい冬の大山を満喫した1日を終えた。
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